こんにちは、
豊中第3ゼミナールです。
前回予告
の続編です。
本記事は現在豊中三中に通う
中学2年生の生徒さん、
そして保護者さまへの重大な告知になります。
当塾に通っている方も、
そうでない方も、
皆さま最後までお読みいただけますと幸いです。
さて、突然ですがここで問題です。
ぜひ親子で考えてみてください。
【問1】
日本の河川の特徴を20字以上30字以内で簡潔に説明しなさい。
これは昨年に豊中三中で
社会の定期テストに出た問題を模したものになります。
どうでしょうか?
意外と難しくないでしょうか?

ではなぜこのような問題が難しいのか?
この問題を解く上で重要なポイントは
大きく分けて二つあります。
第一のポイントは「基礎的な学力」です。
当たり前な事ですが、
そもそもの教科書に掲載されている
知識がなければ
この問題は解けません。
まずは基礎的な問題を解けるだけの
知識を備えている必要があります。
ここまでは皆さんも認識通りで問題ないです。
第二に重要なのは「言語を扱う能力」です。
この問題のスタイルは記述式と言われるもの。
ある物事を自身の言葉を使って
説明させるというのが特徴です。
20文字以内、30字以上という縛りを設けるのも典型的ですね。
このような問題を解くためには
最低限の文字数で必要な情報を伝えるための
言語操作感覚が求められるわけです。
さて、私が今何故このような話をしているのか。
それは、こういった問題が
三中のテストでよく出題されるからです。
いや、三中だけではありません。
今や記述式の問題は初等・中等教育のテストでは
出されて当然の問題となっているのです。
20世紀末、
OECD(経済開発協力機構)という国際機関が
「21世紀を生きる人間に必要な能力を定義するプロジェクト」を行い、
その中でこのような文言があげられました。
「相互作用的に道具を用いる」能力
これはどういうことか。
端的に言えば、
言葉等の道具を上手く使い、
私たちの経験を社会に結び付けて、
自己と社会両方の成長を図る能力です。
もっとかみ砕いて言えば
「知っている」を「使える」にし、
「使える」を「人のために使える」にする能力です。
この能力の定義づけに従って、
日本の学校教育の教科内容は大きく変化していきました。
ゆとり教育も
アクティブラーニングも
統一試験への変更も
これらはこの定義付けられた能力によっておこった
教育改革の一部であり、
定期テストに出る内容もまた、
この「キーコンピテンシー」と
呼ばれるものを養うことを前提に作られているのです。
何を話したいかというと、
「テストの問題は昔と大きく変わった」
ということです。
つまり、昔通りに基礎知識をつけるだけでは
テストで十分な点は取れません。
知識と言語という二つの道具を上手く使い、
より上位の情報を作る能力が定期テストに求められているのです。
さて、この新しい学力を身につけるための勉強、
みなさんはお家でできていますか?
豊中第3ゼミナールではそれができます!
次回、イベントの告知を行います!
お楽しみに!