2024年09月12日
こんにちは!豊中第3ゼミナールの松濱です!
期末テストまで1週間を切り、対策も佳境に入ってきたところだと思います。
そんな中でテストを控えた生徒たちから聞くことが増えてきたのは
「英語が難しい!」という内容の言葉です。
弱音、といえば弱音なのですが、こう思ってしまうのは仕方がありません。
前回の英語小話でも書いたように、日本語と英語は全く違う言語なのです。
しかし、いかに言語圏や文化が違うといえども同じ人類。
考え方は大なり小なり似通ってくるものです。
「学問として学ぶ立場」ではなく、「コミュニケーション手段として使う立場」で考えてみると、見え方感じ方が違ってくることもたくさんあると私は思います。
今回は数ある英文法の中でも、今回の中3のテスト範囲である「仮主語(形式主語)・真主語」についてお話したいと思います!
「仮主語・真主語」とは、「文法上の主語(誰が・何が)をItにし、不定詞を文末に追加する形で主語の中身の説明を行う」というものです。
最初にこれを習う生徒はほぼ必ず「何でわざわざ入れ替えるん?」と聞いてきます。
「あとから文章追加するなら文の長さ変わってないやん!」「Itに意味がないなら置く意味あるん?」と様々なツッコミが毎回入るのが恒例行事になってもいます。
確かに文章として・問題文として見たときには「長さも変わってないどころかちょっと長くなってるし意味も変わってないしなんやねんこれ」と思ってしまう文法です。
でも、学問として解く・読むだけの側から会話で使う側に回ってみるとどうでしょう?
例えばこんな文
To communicate with people from foreign countries is interesting.
「海外の人と会話をするのは面白い」という意味の文章ですが、この文の主語は『To communicate with people from
foreign countries』の部分です。
主語だけで実に7単語!読むだけならば問題はありませんが、会話の中でこんな長い主語があると、「結論までが長い!」と思ってしまうのです。
日本語でも、前置きばかり長く結論になかなか辿り着かない話を聴いていると途中で飽きてしまいますよね。
「早く結論を言ってくれよ…」と思うのは人類共通。そこで、大昔の人々は考えたのです。
「先に結論を言ってしまえばいいのでは…?」と。
It is interesting to communicate with people from
foreign countries .
この形にすると、「楽しいよね!」という結論が先に相手に伝わります。
すると、「どんなことが楽しいんだろう?」と相手の興味を引くことができます。
一旦興味を引いた後で、「海外の人々と話すこと」という本来の主語を話してあげるのです。
こうした会話をスムーズに行うための文法はなかなか教科書では存在意義が伝わりませんが、一度話す側・聞く側に立ってみると感じ方が変わってくるものです。
英語が面白くない!めんどくさい!と思う方は、教科書以外の英語に触れてみるのも一つの手だと思います。
洋楽を聞く、英語圏のYoutuberを見てみるとか、字幕で映画を見てみるとか…と方法は無限にあります。
普段は知らない英語の側面に目を向けて、楽しさをどんどん知っていってくださいね!
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