2025年12月13日
こんにちは、
尼崎市にある1中学校専門塾、立花ゼミナールです!
高校受験対策で過去問に取り組むとき、
「本番と同じように時間を計ったほうがいいのでは?」
と思う人は多いでしょう。
しかし、過去問演習の最初の段階では時間を計らないほうが効果的です。
それには、はっきりとした理由があります。
過去問を解き始める一番の目的は、点数を取ることではありません。
どんな形式で出題されるのか
よく出る単元は何か
自分はどこでつまずくのか
こうしたことを正確に把握するために過去問を使います。
時間を計ると「間に合うかどうか」に意識が向き、
問題の中身を冷静に見ることができなくなります。
最初はじっくり解き、問題を理解することが最優先です。
時間を計らずに解くことで、
時間があれば解ける問題
時間をかけても解けない問題
をはっきり区別できます。
もし時間を計ってしまうと、
「解けなかった=時間が足りなかった」
と勘違いしやすくなります。
しかし実際には、
知識不足や解き方の理解不足が原因であることも多いのです。
正しい原因を見極めるためにも、最初は時間制限を外します。
初めて解く過去問は、
問題文が長い
記述が多い
見慣れない形式
など、精神的な負担が大きくなりがちです。
そこで時間制限をかけると、
本来なら解ける問題まで落としてしまい、
「自分はできない」という誤った印象を持ってしまいます。
過去問は自信を失うためのものではありません。
実力を伸ばすための教材です。
受験問題では、速さよりも
正しい考え方の流れが重要です。
なぜこの式になるのか
なぜこの答えを選ぶのか
こうした部分を確認しながら解く段階で、
時間を気にする必要はありません。
正しい解法が身につけば、
スピードはあとから自然についてきます。
理解が不十分な状態で速く解くことはできませんが、
理解ができていれば、練習によって必ず速くなります。
そのため、過去問は
時間を気にせず解く
間違いを分析する
解法を定着させる
その後で時間を計る
という順番が、最も効率的です。
過去問を最初から時間を計らないのは、
出題傾向を正しく分析するため
本当の弱点を見つけるため
焦りによるミスを防ぐため
です。
時間を計るのは「慣れてから」。
この順番を守ることが、合格への近道になります。
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