2025年09月05日
保護者の皆様に、ご家庭でのお子様への接し方のヒントとなることをお伝えしていきます。
中学生にとって、勉強で一番大切な期間は、この9月から12月です。
中学1年生の9月から12月の期間に70%前後の生徒が、数学や英語を嫌いになってしまいます。
そして、この時期は、どの学年も学習内容の難易度が高くなり、学力差が一挙に開く時期でもあります。
この大切な時期にお子さんが、勉強もしないでダラダラしていたら、皆さんはどうしますか?
I(アイ)メッセージ(「私」が主語になる言い方)を活用した伝え方で例をあげると、
〈 例 〉
「あなたがこの大切な時期に一生懸命勉強しているのを見るのが、私は好きなんだけど」
「あなたが勉強をしないでダラダラテレビを見ていると、私はなんかイライラしちゃうんだけど…」
このように、主語を自分にした言い方をI(アイ)メッセージといいます。
自分の考えや思いを伝える言い方で、誤解を減らし、人間関係を円滑にすることができます。
逆に、相手を主語にするYou(ユー)メッセージは、相手の行動や人格に対して決めつけや非難のニュアンスを含みがちで、誤解を生んだり、問題解決が遠のいてしまったりします。
さらに今回は、動機づけのための非論理的な質問について考えてみたいと思います。
皆さんは、勉強をしない子どもに、理路整然とした発言をしていませんか?
〈 例 〉
「なんで勉強しないの?この大切な時期に勉強しないと、高校に入れないわよ」
「テストで良い点数を取らなければ、内申点も取れないし、あなたが望む高校へも行けないし、今やらなくちゃいけないのわかるでしょ!」
「良い結果を出したいのなら、良い原因を作らないといけないのよ。だから、勉強しなきゃ!」
ところが、このような理路整然としたお説教には、やる気を引き出す効果がないのです。
それよりは、非論理的な質問をする方が、やる気を引き出せる場合が多いのです。
非論理的な質問というのは、例えば、以下のような言い方のことです。
「全く勉強をしたくないのを1。 勉強を今からすぐにでも始めたい、やる気満々の状態が10として、 今あなたはどのくらい勉強したい?1から10の間で答えてみて」
「どうして、もっと低い数字を答えなかったの?」
子どもが、2と答えたとしたら、なんで1と答えなかったのかを聞いてみてください。理由を子どもが探すうちに、勉強をする答えを出すのです。
ほとんどの子どもたちは「絶対に勉強をやらないぞ!」と固い決意をしているわけではないのです。ちょっとした質問で意欲を刺激してみることです。
ちなみにこの質問、全く論理的ではありません。これらの数字には何の根拠もないのですから。
正攻法で攻めるだけではなく、たまにはこんな質問をして、子どもの意識をちょっと変えてみてはいかがでしょうか。
お子様の学習状況をヒアリングしながら、ご説明します。
ご不明な点や、気になるところもお気軽にご相談ください。
Dreamteam Co.,Ltd. All Right Reserved.