2025年08月01日
大阪府吹田市にある吹田第一中学校専門塾、吹田第一ゼミナール室長の石原です。
漢字検定についてのご相談をいただくことが増えてきました。
「受けたほうがいいのでしょうか」
「受験勉強と両立できますか」
「内申に有利ですか」
こうした問いに対し、私はあえてこうお答えしています。
「目的が明確であれば、有効です。ただし、目的を間違えると負担になります」と。
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漢字検定は、単なる語彙力確認ではありません。
学習の可視化・習慣化・内発的動機付けという観点から見れば、非常に優れた“学びのフレーム”です。
定量的なスコア(=級)によって、本人の成長が実感しやすい。
また、明確な出題範囲があるため、学習目標が短期的に設定できる。
そのうえで、語彙力の向上はすべての教科のベースとなる“言語資本”を強化します。
塾としても、受検そのものよりも、その過程をどう活用するかに重きを置いています。
「覚えただけ」で終わらせず、「使える語彙」として定着させる。
そのためには、復習設計や、日常の記述・読解とのリンクが欠かせません。
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ただ、小学生には義務化をお勧めしていますが、全員に義務化するつもりはありません。
部活動との両立、学年ごとの優先課題、本人の特性。
そうした要素を見極めながら、「今、取り組むべきテーマかどうか」を判断すべきです。
塾が“検定合格”をゴールに据え始めた瞬間、教育は効率化されすぎて本質を失います。
あくまでも「検定は目的ではなく、成長の手段」であるべきです。
ご家庭でもぜひ、「何のためにやるのか」を話し合ったうえで、
漢検を一つの“戦略的ツール”としてご活用いただければと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
お子様の学習状況をヒアリングしながら、ご説明します。
ご不明な点や、気になるところもお気軽にご相談ください。
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