2025年05月07日
福岡市の個別指導学習塾 学習塾ドリーム・チーム 城南ゼミナール です。
学校の成績は、いわゆる「3観点評価」によってなされます。
「知識・技能」「思考力・判断力・表現力等」「学びに向かう力・人間性等」の三つです。
それぞれ、以下のように定義されています。
(1)知識・技能
何を理解しているか、何ができるか
(2)思考力・判断力・表現力等
理解していること・できることをどう使うか
(3)学びに向かう力・人間性等
どのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか
つまり通知表などの評価は、これらを総合して判断されるということです。
これをふまえ、先ごろこんなニュースを目にしました。
<指導要領「学びに向かう力」見直しへ 好奇心など追加>
https://command-ex.com/L3926/b1964/149472
短いニュースですが、要は「(3)学びに向かう力・人間性等」について、教員側の理解や定義があいまいなため、より分かりやすい形で再整理するというものです。
近年の学習指導要領の改革議論において文部科学省が明確に打ち出しているのが、「学びに向かう力・人間性等」の構造化と重視である。
これは単なる教科知識や思考力の育成を超えて、学習者の主体性や人間性といった「学びの土台」に光を当てる動きであり、特に個別指導塾のように生徒さんと深く関わる教育現場では非常に親和性が高い要素です。
多くの人は、最も成果が分かりやすい「知識・技能」に焦点が当たりがちです。
しかし、通知表の評価において「学びに向かう力・人間性等」が軽視されることはありません。
いくらテストで良い点を取っても、授業態度や提出物の状況、主体的な学習姿勢が見えなければ、総合的な評価は下がります。
昔のように、あるいは大学の一般入試のように「試験の点数さえ良ければ文句は言わせない」とはならないということですね。
むしろ、学校の先生による観察評価が中心となるこの観点こそ、生徒さんの内面の成長や学習習慣の定着を示す重要な指標となります。
リンクのニュースにもある文科省の特別部会で示した構造案では、この「学びに向かう力・人間性等」を以下の四つの要素に整理しているようです。
1.初発の思考や行動を起こす力・好奇心
2.学びの主体的な調整
3.他者との対話や協働
4.学びを方向付ける人間性
これらは、テストで点数が取れるかどうか以前の「学ぶ準備力」とも言えます。
個別指導塾は、一人ひとりの状況を深く理解できる点が強みです。
だからこそ、知識の伝達や定着だけでなく、「どう学ぶか」「なぜ学ぶか」といった根本的な部分を育てる場所にもなれるはず。
私は今後、「成績を上げる塾」から「学びを育てる塾」への変化がますます問われるのではないか、と感じています。
単なる演習指導はAIでも代替できる時代にだからこそ、「人が教える意味」の領域――
つまり、学びの動機づけや人間性の支援に本気で取り組むべきではないでしょうか。
お子様の学習状況をヒアリングしながら、ご説明します。
ご不明な点や、気になるところもお気軽にご相談ください。
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