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ドリーム・チームの校舎ブログ

2025年01月22日

【城南ゼミ】 高校選びは、その先を見据えて(推薦入試で大学に進学する人の割合とは?)

城南ゼミナール

福岡市城南区の個別指導学習塾ドリーム・チーム城南ゼミナールです。

 

 

 

先日、大学入学共通テストが終わりましたね。

数年前から、推薦→「学校推薦型」、AO→「総合型」と名称が変わっています。

 

さて、大学入試がここから2月上旬に私立前期、2月中旬に私立後期、2月下旬に国公立大学前期と続きます。

しかし、最近の大学入試のトレンドは、「年内入試」です。

みなさんは推薦・AO入試についてどのような認識や印象をお持ちでしょうか?

 

 

 

今後の大学入試は、人物評価も含めたAO入試タイプ(総合型)に比重がシフトしていく流れが止まりません。

国公立大学は、学校推薦型・総合型選抜での合格人数枠を増やしましたし、私立大にいたっては実に6割前後もの受験生がこれらの入試で大学進学しています。

年内入試が主流になってきたのも、学校推薦型・総合型選抜が世間から認知され、これを活用する受験生が増えたからに他なりません。

私たちの時代では考えられませんが、大学受験生の半数がのんびりとお正月を迎えられる時代になったのです。

 

 

ということで、近年の入試動向として見逃せないのが、12月末までに合否が決まるケースが多い「学校推薦型選抜」や「総合型選抜」といった入試方式を通じて進学先を決定する受験生が増えていることです。

これらの推薦入試は、年内で入試がほぼ終わることから「年内入試」とも呼ばれています。

2022年度には「推薦入試による入学者数」は50.3%となり、「一般選抜による入学者数」を上回りました。

 

受験生全体では、もはや推薦入試で入学する人のほうが多数派になりつつあるのです。

 

 

 

一方、私立大では入学者全体のうち推薦入試が約6割であるのに対し、国公立大は約2割にとどまっています。
また、私立大の中でも全国的に知名度のある難関大では、約6割は一般選抜による募集となっています。

 

 

とはいえ、2024年度にも学校推薦型・総合型選抜枠を拡大する大学も見られ、今後も推薦入試は1つの大きな潮流となりそうです。
そこでここからは、推薦入試の内容やメリットについてご紹介します。

 

 

推薦入試は「学校推薦型選抜」と「総合型選抜」の2つ

 

 

大学によって入試の名称は違っても、どちらかに当てはまります。
いずれの選抜も年内に結果が出るため、「進学先が早く決まる」「一般選抜だけでなく推薦入試も受験することで、志望大合格のチャンスを増やせる」といったメリットが注目されています。

 

推薦入試のうち「学校推薦型選抜」は、通っている高校の学校長の推薦があれば出願できるのが特徴です。
学校推薦型選抜は、「公募制」と「指定校制」の2種類に大きく分けられます。
それぞれの選抜について、特徴を説明しましょう。

 

基準をクリアして、校長の推薦があれば応募できる「公募制」

 

学校推薦型選抜の「公募制」推薦入試は、大学が指定する基準(学校の成績など)をクリアし、学校長の推薦がもらえれば、どの高校からでも出願できます。

出願基準は大学・学部によって異なり、志望理由書などの提出が求められる場合も。
受験本番では、面接や小論文などが課されることが多いですが、大学・学部によっては1月の共通テストの受験が必須のケースもあります。

 

公募制推薦入試は、基本的に基準を満たしていれば出願できる(高校1校あたりの出願人数に制限がある場合は、校内選考が行われることも)ので、人気の大学・学部は受験倍率が高い傾向にあります。
そのため、一般選抜受験も視野に入れて対策をする高校生がめだちます。

 

高校ごとに決められた大学に応募できる「指定校制」

「指定校制」推薦入試は、大学が特定の高校を指定して実施する選抜方式です。
つまり、大学から指定されていない高校の生徒は出願できないことになります。
募集人数が少ないため、校内で希望者が多ければ学習成績などをもとに学内選考が行われ、その選考に通った生徒が出願できます。
学内選考の枠を勝ちとることができれば、合格できる可能性は非常に高いのが特徴です。

指定校制推薦入試で1つ注意したいのは、各大学・学部が指定する高校や募集人数が毎年同じとは限らないことです。
「近所の〇〇高校は、毎年指定校制推薦で■■大に入学している生徒がいる」と思っていても、お子さまが受験する年には指定枠がなくなっている場合も考えられます。

 

 

 

総合型選抜は、動機や能力などが総合的に求められる

 

 

「総合型選抜」は、受験者がその大学の「アドミッション・ポリシー(どんな学生を求めているか)」にマッチするかどうかを問う入試です。
基本的には学校長の推薦は必要なく、大学が示す出願条件をクリアしていれば誰でも出願できます。
選抜では、志望理由書や小論文、面接のほか、レポートやプレゼンテーション、共通テスト受験などが課される場合もあります。

総合型選抜では、学力だけではなく「なぜその大学・学部で学びたいのか」「高校時代にどんなことをがんばったのか」など、受験生の能力や動機などが総合的に評価されます。
志望動機や卒業後の進路などを明確にしたうえで受験することが求められるため、本当に入学したいと思える大学・学部を厳選することが大切です。

 

学校推薦型選抜も総合型選抜も、「年内入試」といわれるだけあって入試シーズンのピークは10~12月
学校推薦型選抜は、11月から願書受付開始、合格発表が12月から。
総合型選抜の入試スケジュールはさらに早く、9月から願書の受付が始まり、合格発表は11月以降に行われます。
なお一部の大学の推薦入試では、共通テストの結果も選考の対象とする方式もあり、その場合は合格発表が共通テスト後となります。

いずれにしても、推薦入試は一般選抜と比べて出願や試験の時期が早いため、提出書類の準備や試験対策も早い時期からスタートすることが必要です。
また、総合型選抜や公募制学校推薦型選抜を受験する場合は、万が一不合格になってしまった時のことを見据え、一般選抜対策も並行して行うことが求められます。

 

 

学校推薦型選抜・総合型選抜の対策方法

 

推薦入試合格に向けて、具体的にどんな準備や対策をすればよいでしょうか?
まず押さえておきたいのは、推薦入試では学校の成績が一定以上でないと出願できない場合も多いこと。
高校入学時から、定期テストに力を入れるなど、好成績をめざすことが大切です。
さらに、学校推薦型選抜でも総合型選抜でもよく課される「志望理由書」「小論文」「面接」について、それぞれの内容とベーシックな対策法を知っておきましょう。

■志望理由書

志望理由書とは、その大学・学部を志望する理由や自己アピールなどをまとめた文章で、出願時に提出するケースが多いようです。
時間に余裕のある夏休みから書き始め、学校の先生に添削してもらいながら内容をブラッシュアップする受験生がめだちます。

 

■小論文

提示された問いに対して自分の意見を述べる形式が主流ですが、ほかにも大学・学部によって多様な出題が見られます。
志望大の年内入試で過去に出題された小論文の問題から傾向をつかみ、実際に書いて先生に添削してもらう人が多いようです。

 

■面接

受験生1名対大学側の職員複数名で行う面接や、受験生複数名の集団面接など、形式は大学によってさまざまです。
コロナ禍以降は、オンライン面接を導入する大学も見られます。
学校の先生と面接の練習をしたり、質問されそうな内容と答えをメモにまとめたりするなど、入念な対策をして臨む人が多いようです。

 

 

 

 

ちなみに、一般入試に関してはというと、、、

 

2024年度入試は、2025年度の新課程入試(高校の学習指導要領が改訂されてから初めての入試)の前年にあたります。
現在の高校2年生が受験することになる新課程入試では、たとえば大学入学共通テストでは主に以下のような改変が行われます。

  • 試験時間が延びる科目や新設科目があり、全体の試験時間が拡大
  • 「情報」という科目が新たに課される
  • 地理歴史・公民の科目が変更され、選択が複雑に
  • 国語では配点の変更、数学は科目内容の変更あり

共通テストの導入など大きな変更がある前年は、「新しい入試に対応するのは大変なので、浪人は避けたい」という思いから、

できるだけ合格できそうな大学を志望する「安全志向」の受験生が増えるといわれています。

これまでの入試傾向を見ると、例えば共通テスト初実施の前年だった2019年度の入試などは、現役で大学に入学する受験生がめだちました。
保護者のかたとしても、「できれば現役で進学してほしい」というのが本音ではないでしょうか。

 

ただし、2024年度入試の最新動向を見ると、国公立大・私立大とも難関大の志望者数が2023年度に比べて大きく減少しているわけではありません。
むしろ、どちらかといえば「強気の志望を貫いている」受験生がめだちます。

学部別に見ると、2023年度と比べて国公立大・私立大いずれも、医学部の志望者は増えていますが、それ以外の理系学部では、やや減少しています。
特に、薬学や生活科学などの学部系統では志望者減少が目立ちます。
近年は、コロナ禍などで理系人気が続いていましたが、2024年度入試では理系人気の傾向が弱まっていることがわかります

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